李朝徳利。
正確には油瓶ですが、
日本においてはとくりとして定着していますので、このタイトルです。
李朝には本来とくりは存在せず、
すべて薬瓶と油瓶です。
発掘の手が伝来し、いつのころからかとくりとして愛用され、今日に至っています。
本品も発掘品でもともとはもうすこし味気ない肌をしていましたが、
当方で何年か使用するうちにやや潤いを帯びてきました。
14世紀後半から15世紀初頭、いわゆる粉青沙器が作られていたころもの。
長石と灰釉を混ぜて焼かれたと思われるこの肌は粉引のようでもあります。
容量約250mlとベストサイズ、
お好きなかたのお目にとまれば幸いです。
高さ 約10.4センチ前後
画像にある通り、肩に噛んだ石がはぜた跡があります。
追加画像